まず初めに、2×4工法という画期的な木造建築であり、耐火性能がある工法をご存知でしょうか。
文字通り2×4インチという厚さで造られるこの建築方法は、木造耐火建築として人気を集めています。
今回は、2×4工法で建てる木造耐火建築のメリットとデメリットについて詳しく解説をしていきましょう。
2×4工法は、在来工法の柱で支え合うような建築方法ではなく、壁一面が柱となるような箱型の建築物を想像すると分かりやすいです。
- 木造耐火建築のメリット
- 木造耐火建築のデメリット
- RC造のメリット・デメリット
- 鉄骨造のメリット・デメリット
後半では、RC造や鉄骨造など他の建築方法と比較していきます。
最後まで読んでいただけると、木造耐火建築の魅力に魅了されるでしょう。
是非最後までご覧くださいね。
【必見】木造耐火建築の4つのメリット
木材は火に弱いと考えられがちですが、木造耐火建築であれば火に耐えられます。
耐火機能だけでなく、木造耐火建築にはあらゆるメリットがあるのです。
RC造や鉄骨造顔負けの4つのメリットをご紹介します。
- メリット①:建設コストが安い
- メリット②:省エネ対策ができる
- メリット③:耐火・耐震・耐久性の高さ
- メリット④:木材独特の温かさ
4つのメリットの中でも、木造耐火建築であればRC造や鉄骨造より、かなりコストを抑えて建設をすることができます。
その上、耐火・耐震・耐久性が高いのです。
それでは、木造耐火建築4つのメリットをより詳しく解説していきましょう。
メリット①:建設コストが安い
木造耐火建築は建設費用が安いです。
通常、RC造→鉄骨造→木造の順に建設コストは安くなります。
例えば、RC造の全国平均の坪単価が82.5万円に対し、木造の全国平均の坪単価は56.76万円です。
既に圧倒的な坪単価の差があることが分かりますね。
また、木造耐火建築は建設コストが安いだけではありません。
耐火建築物として扱われるので、火災保険が安くなります。
火災保険は非耐火建築に比べると、約60%減額ができるのです。
建設コストを抑えることができ、尚且つ保険料も安くなります。
圧倒的なコストパフォーマンスを誇るのが、木造耐火建築です。
メリット②:省エネ対策ができる
木造で建築をした場合、気密性と断熱性が上がります。
外気温の影響を受けにくく、室内の気温を逃がしにくい構造となるのです。
夏場の蒸し暑い気温や、冬場の足先まで冷たくなるような寒さって嫌気が差しませんか。
しかし、木造建築で建設をすれば「夏は涼しく冬は暖かい」理想的な建物を建設することができます。
結果として、エアコン代など光熱費を節約することができるのです。
ある研究では、同じ大きさの建物で木造建築の場合は光熱費が3万円/月だったのに対し、他の建築構造の場合は7万円/月かかったという研究結果があります。
1年間で約50万円も光熱費を節約することができるのです。
建設コストや保険料だけでなく、建設後もお財布に優しい建築構造となります。
メリット③:耐火・耐震・耐久性の高さ
木造建築だからといって、耐火性を侮ってはいけません。
2×4工法は、木材の分厚さが特徴の建築方法です。
そのため、燃えたとしても燃える部分は表面部分のみで、火が広がることを防ぎます。
また、2×4工法は耐震性も高いです。
2011年3月11に起こった東日本大震災では、98%の2×4工法で建築された住宅が崩壊することなく震災後も住居することに問題が無いと診断されています。
耐火性や耐震性だけでなく、耐久性も2×4工法の強みです。
屋根部分と壁部分に風に強い金具が使用されるので、風速70mでも動じない建築物を建設することができます。
メリット④:木材独特の温かさ
これは、筆者の単なる主観になるかもしれませんが、木造建築って木材の温かさを感じませんか。
コンクリート打ちっぱなしには表現できない、木材独特の温かさを木造建築は表すことができます。
実際に、筆者が幼少期に育った家も木造建築でした。
木の廊下でできた縁側を横目に、畳の上でごろごろした記憶は未だに根強く頭に残っています。
単身用であっても、家族用であったとしても、木造建築であれば温かい記憶を残すことができると信じています。
木造耐火建築唯一のデメリット
こんなに素晴らしい木造耐火建築ですが、唯一考えられるデメリットがあります。
それは、リフォームがしづらいことです。
冒頭でもお伝えしたように、2×4工法は箱のように設計されています。
そのため、後でリフォームをしたくなったとしても難しいのです。
しかし、柱を使用しないことで、室内自体はとても広く建設をすることができます。
そのため、リフォームはできずとも、部屋の模様替えをすることで、部屋を全く別物のように見せることができますよ。
【徹底比較】RC造のメリット・デメリット
木造耐火建築だけでなく、RC造のメリットやデメリットも確認してみましょう。
RC造は、コンクリートで建設されるので耐震性や耐火性はバッチリです。
【RC造のメリット】
メリット①:耐火性・耐震性が高い
メリット②:遮音性が高い
メリット③:耐用年数が長い
メリット④:デザインに自由が効く
耐火性や耐震性はもちろんですが、遮音性も高いので室内の音が外に漏れる心配がありません。
狭い地域に住宅が密集している場合は、近隣の人々との問題になりかねないので、遮音性の高さはRC造の魅力です。
更に、耐用年数が長いので、子供の代まで住み続けられるような自宅を建設することができます。
【RC造のデメリット】
デメリット①:建設コストが高い
デメリット②:地盤の補強が必要なケース
デメリット③:建設に時間がかかりやすい
デメリット④:カビが発生しやすい
素晴らしいメリットですが、デメリットが多く目立ちます。
まず、建設コストは木造建築に比べると最大2倍近くの価格がかかるでしょう。
コンクリートは重い材料なので、地盤が弱いと補強をしなくてはいけません。
そうすると、建設に時間がよりかかり、人件費も増えるため建設コストが他の構造と比べると高くなるのです。
また、コンクリートは結露が起こりやすいのでカビが生えやすくなります。
更に、日当たりが悪ければ黒ずみや日焼けの原因にもなるのです。
建設後、定期的な手入れが必要となります。
【要確認】鉄骨造のメリット・デメリット
続いては、鉄骨造のメリットやデメリットを紹介しようと思います。
日本国内で木造建築の次に多いのが、鉄骨造です。
アパートやマンションによく鉄骨造が使用されていますよね。
【鉄骨造のメリット】
メリット①:耐震性と耐火性の高さ
メリット②:デザインに自由が効く
メリット③:品質が安定している
鉄骨造は、耐震性や耐火性の高さはもちろんですが、シロアリなどの害虫被害も少ないので耐久性も十分です。
法定耐用年数は34年間と長く、火災保険も非耐火建築に比べると安くなります。
また、木造は自然のものですが、鉄骨造は工場で造られた鉄骨を使用します。
そのため、品質が安定し安いのです。
工場で大量生産されるものなので、短い工期ででき、人件費を抑えることができます。
【鉄骨造のデメリット】
デメリット①:建設コストが高い
デメリット②:断熱性の低さ
デメリット③:遮音性の低さ
建設コストは、木造建築に比べるとやはり高くなります。
また、鉄骨造も重いのでRC造同様、地盤を強化しないといけない場合があるのです。
そうすると、更に建設コストは高くなります。
鉄骨造は断熱性が低いです。木造建築の「夏は涼しく冬は暖かく」ようにはいきません。
逆に夏は暑く冬は寒い、住宅にしては不向きな環境となるのです。
遮音性も低いので、狭い土地に建てるのはあまりおすすめできません。
まとめ
木造耐火建築のメリットをご紹介しました。
RC造や鉄骨造と比較してみていかがでしたか。
もう一度、木造耐火建築のメリットをおさらいしておきましょう。
- メリット①:建設コストが安い
- メリット②:省エネ対策ができる
- メリット③:耐火・耐震・耐久性の高さ
- メリット④:木材独特の温かさ
建設コストを抑え、安全な建物を建設することができます。
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