木造耐火建築で保育園は建てられるのか。
結論からお伝えすると、木造耐火建築で建設は可能です。
古くから日本では木造建築が使用されています。
今現在の日本の建築物も40%以上は、木造建築だと統計が出ているのです。
しかし、地震の多い国日本では木造建築の耐震性や耐火性について議論が続けられています。
そこで、ぴったりなのが「木造耐火建築」です。
この記事では、耐火性を兼ね合った耐火木造建築で建設をする、保育園についてフォーカスをあてていきましょう。
- 木造耐火建築で保育園は建設可
- 保育園の建設基準
- 木造耐火建築のメリット
- 木造耐火建築のデメリット
それでは、より詳しく解説をしていきましょう。
1:木造耐火建築で保育園は建設可能
木造耐火建築で保育園を建設することができます。
木造特有の明るい見た目の雰囲気は、保育園の建設にもピッタリではないでしょうか。
育ち盛りの園児たちを、優しく見守るような、そんな温かい建築が木造耐火建築では可能です。
思い返すと、筆者の通っていた保育園も木造建築でした。
保育園での出来事を詳しくは覚えていませんが、夏の暑い日の縁側や、冬に入ってくる木造を通した暖かい日光を忘れることはありません。
無機質になりがちなRC造や鉄骨造に比べると、木造耐火建築は保育園の建設に1番ベストなのかも知れません。
2:保育園の建設基準
保育園の建設基準を確認しておきましょう。
保育園は、耐火建築で建てる必要はありません。
しかし、ある一定の条件を超えてしまうと、耐火建築で建設する必要があります。
まず、建設する予定の保育園の延面積が3,000㎡以上の場合は、耐火建築である必要があるのです。
その他にも、建物が3階以上の場合は耐火建築である必要があります。
2階建ての場合は、準耐火建築物であることと、建設予定の保育園の階数と広さによって基準は変化するのです。
しかし、保育園を地震などが起きた場合の避難場として建設をする自治体も多いため、保育園は耐火建築で建設されます。
もう1つの重要な建設基準として挙げられるのが、採光です。
保育園の床面積に対して1/5のスペースは、採光に必要な窓を設置しなくてはいけません。
太陽光がたくさん入り、健やかに子供たちが育つように、また、万が一の場合に備えて耐火されるように、保育園は建設する必要があります。
3:木造耐火建築で保育園を建設する4つのメリット
木造耐火建築で保育園を建設するには、他の構造とは違ったメリットがあります。
- メリット①:コスト削減
- メリット②:省エネ対策
- メリット③:デザインに自由がきく
- メリット④:木材が保育園にピッタリ
1番大きなメリットとして挙げられるのが、コスト削減です。
コスト削減は、ただ単に建設費を抑えられるだけではありません。
建設後も木造の材質を活かし省エネで、節約をすることができるのです。
長い目で見てもコストパフォーマンスの良い、木造耐火建築の魅力を深く掘り下げていきましょう。
メリット①:コスト削減
建物を建築する際、建築材料によって建設費用は異なります。
日本国内で人気のある材質だと、RC造(コンクリート)、鉄骨造、木造などが挙げられますね。
そして、建設費用は上記で挙げた順に安くなるのです。
つまり、木造建築が1番安く建設をすることができます。
例えば、RC造の坪単価が75万円〜80万円と考えられているのに対して、木造耐火の坪単価は50万円〜80万円です。
デザインによっては、木造の方が建設費が高くなる場合もありますが、一般的に考えて木造の方が安く建設することができます。
また、木造耐火建築であれば、火災保険の費用を抑えることもできるのです。
建設費用も安く、火災保険の費用も抑えられるのは一石二鳥ですね。
メリット②:省エネ対策
木造建設で保育園を建設した場合、省エネ対策ができます。
環境にも優しい方法で、保育園を建築することができるのです。
木造建築は、断熱性と気密性の両方を兼ね備えている材質となります。
断熱性と気密性が高ければ「夏は涼しく冬は暖かい」理想的な空間を造ることができるのです。
最大で年間50万円近くの光熱費の削減ができたという情報があります。
建設後もコストダウンを図ることができる、地球にもお財布にも優しいのが木造耐火建築です。
メリット③:デザインに自由がきく
木造の材質だからこそ、デザインに自由が効きます。
RC造や鉄骨造に比べると、狭い場所でも建設をできるのが木造建築です。
RC造などは重機を使うため、重機が使えるスペースがなければ建設は難しいと考えられています。
それに比べて、木造建築は狭い場所でも広い場所でも建設可能です。
また、木はコンクリートに比べると柔らかい材質なので、子供たちにとっても優しい材質で保育園をデザインすることができます。
メリット④:木材が保育園にピッタリ
冒頭でもお伝えした通り、木造建築は保育園の建設に向いているとお伝えしました。
日本住宅・木材センターの調べによると、木材の建物はコンクリートの建物に比べると、子供たちの集中力を挙げたという結果が出ています。
その他にも、面白い研究結果が発表されていました。
インフルエンザの増加を抑えられるのも、木造建築です。
木材の抗菌作用に加え、ウイルスの敵とも言える湿度を兼ね備えた木造は、子供たちをウイルスから守ってくれます。
4:木造耐火建築で保育園を建設する2つのデメリット
木造耐火建築にもデメリットが2つあります。
- デメリット①:耐久性の低さ
- デメリット②:シロアリなどの害虫
他の材質に比べると、木造建築は耐久性が低いです。
また、シロアリなどの害虫問題もあります。
詳しくデメリットを解説していきましょう。
デメリット①:耐久性の低さ
木造建築は、鉄骨造などに比べると耐久性は低めです。
しかし、地震が来たからと言ってペシャンコになる訳ではありません。
古い木造の建築物を見たことがありますよね。
木造は、古くから日本国内の建築物に使用されている材質です。
つまり、手入れをきちんと行っていれば問題はないでしょう。
デメリット②:シロアリなどの害虫
シロアリなどの害虫問題は、デメリットとして挙げられますが、解決策があります。
シロアリは木材を食べるので、放置しておくと建物が崩壊してしまう可能性があるのです。
しかし、ホウ酸などの薬剤を使って駆除することができます。
定期的に薬剤を使うことで、大きな被害から避けることができるでしょう。
まとめ
木造耐火建築で保育園を建設することができることをお伝えしました。
木造建築で保育園を建設するメリットは4つありましたね。
- コスト削減
- 省エネ対策
- デザインに自由がきく
- 木材が園児にピッタリ
子供たちが、元気な姿で遊ぶ場面が想像できるのは木造耐火建築で建設した保育園ではないでしょうか。
ホームテックは、木造耐火建築を強みとしています。
もちろん、保育園を建設することも可能です。
まずは、ご気軽にご相談くださいね。